館友作家Artist
鈴木三成(1936〜)
名工・河村蜻山に師事し、独立後は「橘窯」を開窯し、飴釉、刷毛目、御本、鉄絵、織部、黄瀬戸、青釉などあらゆるものを作り、最後のテーマである青瓷に到達した。
当館はおそらく氏の青瓷作品の収集数は日本一かと思うが、前作も多く所蔵している。
作家はだれもが自身の前作と対面するのは恥ずかしいようで、前作との対面時はいつも照れている。
工房にお邪魔するたびに、膨大な数のテストピースを目にするが、青瓷の奥深い青を求めて土と釉薬の研究を繰り返しながら更なる高みを目指している。
青瓷の微妙な色合いの違いを語る氏に、「見る側がそこまでの色の違いは判らないのだからあまり拘る必要もないのではないか」と言ったところ、「作り手である自分にだけは判る」と言われた。
以後、私もその言葉を肝に銘じて、決してうまくはない作品を作り続けている。
- 青瓷壷
- 40 × 36 cm
- 青瓷茶盌(薪窯)
- 12.9 × 7.8 cm
- 青瓷長頸花生
- 19.4 × 34.4 cm
- 萌黄瓷壷
- 37.1 × 32.3 cm
- 青瓷面取花生
- 8.6 × 29.4 cm
- 米色瓷花生
- 26.1 × 26.7 cm
- 米色瓷面取花生
- 20.1 × 29.4 cm
- 米色(萌黄)瓷香爐
- 15.6 × 15.2 cm
- 月白青瓷鎬梅瓶
- 17.5 × 34.6 cm
- 月白青瓷花生
- 17.4 × 24.5 cm