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第一回 人間国宝とその系譜展備前焼

期間
2019年10月4日(金)〜12月29日(日)
備前焼(びぜんやき)は岡山県備前市周辺を産地とする炻器で、備前市伊部地区で盛んであることから「伊部焼(いんべやき)」ともよばれています。

古墳時代から平安時代にかけて焼かれた須恵器(すえき)の製法が次第に変化したものが備前焼だと言われています。

室町時代から桃山時代にかけて茶道の発展とともに人気が高まりますが、江戸時代末期になると京都、有田、瀬戸などで磁器の生産が盛んになり備前焼はしだいに衰退していきます。
明治から第二次世界大戦までの苦境の時期も窯の火を絶やすことなく努力が続けられ、昭和31年、金重陶陽が国の重要無形文化財保持者(人間国宝)に認定されます。
これをきっかけに低迷期を脱し、現在備前焼の人気は不動のものになりました。
その後も藤原啓、山本陶秀、藤原雄、伊勢崎淳が人間国宝に認定されています。

釉薬を一切使わず「酸化焔焼成」によって堅く焼き締められた肌の素朴さと渋い色合い、「窯変」によって生み出される一つとして同じものがないのが特徴です。

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